ユーザー行動を録画するツール「Mouseflow」を使ってみた

とある案件で使用した、ユーザー行動を録画するサービス「Mouseflow(マウスフロー)」を使った感想・レビューになります。

MouseFlowとは?

Mouseflowは、公式ではどう書いているかわかりませんが実際使った感想としては、いわゆるユーザー行動分析やフォーム改善などの導線改善に特化したツールという印象です。

録画機能

メインはユーザーの行動を録画し(実際に録画しているわけではなく、マウスの動きなどをトラッキングして、動画として再現している)、チームで分析できる機能です。

これはMicrosoftが無料で提供しているMicrosoft Clarityと同じようなものですが、もちろん有償な分こちらのほうが高機能です。

この機能を利用して、GAなどで発見した課題がなぜ起こっているのか実際のユーザー行動をみて把握することができます。

定量的なデータ分析では発見できない気づきがあり、手詰まり感がある課題を解決するのに役立ちました。

録画機能以外にできること

もちろん、録画機能と一緒にヒートマップ機能も搭載されています。
ヒートマップ機能は他のサービスでもよくあるものなので、あまり触らなかったというのが正直なところでした。

また導線のどこで離脱しているのかを分析できるファンネルというサービスもあります。
こちらはGAでもできるので、この機能目当てで利用することはないかと思いますが、録画機能と結び付けて使えるのが便利です。
あくまで録画機能ありきの機能になります。

その他の機能として、フォーム改善に役立つ機能が搭載されています。
お問い合わせフォームで、入力された項目と入力されていない項目のデータを見ることが出来ます。
これによって、離脱の原因になっていると考えられる入力項目を発見することが可能です。

またアンケート機能という、条件を満たしたユーザーに対してアンケートを表示する機能もあります。
こちらは使用しなかったのですが、使える場面は限定的かなと思います。

MouseFlowはあり?なし?

結論、LPOやEFOで詰まっている案件に入れるのが良いというのが、私の見解となります。
なので、条件付きの「あり」です。

普通に分析の幅を広げてくれるツールなので、予算が許すのであれば利用した方が良いです。
他の類似サービスで、ユーザー行動系分析は事足りている、もしくは予算がないのであれば、このツールは無理してまで入れる必要はないかなというのが正直な感想です。

ただ有償ツールだけあって、MicrosoftCralityよりは高機能かつ使い勝手も良いですし、チームでの分析ができる機能も付いています。

問題点というか惜しい点は、ユーザーの行動を分析するツールであって、ユーザーの行動に合わせて何か行動を促す・改善するという点に弱いというところです。
Karteなどと同程度のWeb接客機能が付いていれば、もっと使いやすくなり普及するのでは?と思いました。